親知らずは抜いた方が良い? 過度な不安を抱かないようにしましょう!!
2018年2月6日6:00 AM カテゴリー:歯医者ブログ
「親知らず=抜歯する」
このように捉えている人は少なくないと思います。
抜歯は気分の良い物ではありません。
親知らずが生えてきてしまって、「あと少ししたら抜歯するんだ…」とナーバスになってしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、親知らずというのは絶対に抜く決まりがあるわけではないのです。
しかし、周りの人から話を聞くと、抜いている人が多いですよね。
では、どのような場合なら抜歯せずに済むのでしょうか。
この記事を参考に、安心して、親知らずを治療できるようにしてください。
【親知らずを抜く必要がある場合】
冒頭でもお話ししたように、親知らずは必ず抜かなければならないわけではありません。
抜かなくていい親知らずもあるのです。
では、何故、多くの人は親知らずを抜いているのでしょうか。
抜歯する必要のある親知らずの状態を見ていきま
1,少しだけ親知らずが見えており、これ以上生えそうにない
親知らずが斜めになっていたり、横に倒れていたりすると、十分に成長できません。
そのまま放置しておくと、隙間ができたり、噛み合わせが悪くなったりしてしまいます。
その結果、虫歯や歯周病を引き起こして、他の歯にも影響を与えてしまうのです。
基本的に抜歯する親知らずは、他の歯を守るために抜かれると覚えておいてくだ
2,親知らずが手前の歯を押している
親知らずが成長してきて、手前にある歯を強い力で押してしまうことがあります。
この場合、歯並びを悪くしてしまうのです。
歯並びが変わってしまえば、身体に不調を与えたり、口内環境を悪くしてしまいます。
親知らずを抜いて、噛み合わせの良い状態を保ってください。
3,親知らずの周りに嚢胞(のうほう)がある
歯茎の奥に袋状の物体がありませんか?
もしかしたら、それは親知らずによるものかもしれません。
レントゲンを撮ると、親知らずがそこに埋まっていて、その周りに袋状の物体があることがあります。
それが嚢胞です。
嚢胞を残しておくと、口内環境を悪化させていくため、親知らずを抜いて、嚢胞を無くす必要があるでしょう。
口の中に違和感を覚えたら、スグに歯医者で診察してもらうようにしてください。
4,親知らずが噛み合わせにあっていない
私たちが思っている以上に噛み合わせというのは大切です。
噛み合わせがあっていなければ、一ヶ所に負荷をかけ続けてしまいます。
それは親知らずでも同じです。
生えてきた親知らずが噛み合わせに合っていなくても、放っておくとどんどん成長していってしまいます。
そうなれば、親知らずの反対側にある歯茎や頬の粘膜を傷めてしまうでしょう。
その上、顎関節症の原因にもなりえます。
これから先の人生で影響が出てくるため、噛み合わせが合わないと感じられたら、歯医者へ診察しに行ってください。
5,親知らずが口内環境を悪化させる
親知らずは歯ブラシが届きにくいです。
自分では意識していても、実際にはブラッシングできていないこともあります。
気が付いたら虫歯が進行していたり、歯周病の原因に成っていることがあるかもしれません。
問題なく生えていても、重度の虫歯、歯周病になっていれば、抜歯することをオススメしています。
【親知らずの抜歯は何で痛い?】
歯の治療として抜歯することはあります。
その中でも、親知らずの抜歯は特に痛みが強いイメージがありますよね。
最近では、技術の進歩や新しい麻酔の開発によって、ほとんど痛みを感じなくなってきています。
そもそも、多くの方が痛みを感じるのは、麻酔が切れてしまってからの事です。
傷口となっている以上、術後に痛みを感じてしまうことは驚くことではありません。
親知らずの治療後は、痛み止めの薬を処方してくれるため、しっかりと飲んで、極力痛みを抑えてください。
また、親知らずの抜歯が痛い理由の一つとして、抜歯にかかる時間も考えられるでしょう。
抜歯にかかる時間が長いということは、施術が難しいという事。
つまり、傷口を開いている時間が多かったり、大きかったりするのです。
主に挙げられる抜歯が痛い理由は以上です。
「じゃあ、無痛治療を掲げている所はどうやって治療しているの?」
このような疑問を抱かれる方もいらっしゃるでしょう。
その答えとしては、正確な治療によって短時間で施術することが挙げられます。
施術前にレントゲンなどで正確な治療箇所を発見したり、傷口をできる限り小さくして、麻酔が切れてもほとんど痛みを感じないようにしているのです。担当医の腕や経験も大切です。
親知らずを抜歯することになって、痛みに不安を抱かれる方は、無痛治療を掲げていたり、数多くの親知らずを治療している歯科医が居る歯医者を見つけてください。
【気を付けてほしいドライソケット】
親知らずに限らず、抜歯後、抜いた場所に溜まっていた血がはがれてしまうことがあります。
これがドライソケットです。
ドライソケットがあると、強い痛みを感じてしまいます。
その上、その痛みが長期間続くため、ストレスを感じて、他の歯の状態を悪くしてしまうこともあるでしょう。
ドライソケットをつくらないためにも、施術後に受けた担当医の指導を遵守して下さい。
「スグにうがいをしない」などの、様々な指示を受けると思います。
勿論、それでもドライソケットが生まれてしまう可能性はあります。
その場合は、スグに歯医者へ行って、対処してもらってください。
歯の痛みは精神的に苦しいものです。
そのままにしておくと、日常生活に大きな影響を与えてしまいます。
抜歯後に強い痛みを感じたら、歯医者で口内の状態を確認してもらってください。
今回は、安心して親知らずを治療してもらうための基礎知識をお伝えしました。
「親知らず」と聞いただけで、不安を抱いてしまう方もいらっしゃるでしょう。
しかしその必要はありません。
必ずしも抜歯する必要がなかったり、技術の進歩によって、痛みをほとんど感じずに治療できたりする時代になってきています。
それでも不安な方は、歯医者に不安を解消できるまで相談してください。
「親知らずを抜くのは痛いから」といって、放置してしまえば、更に痛みのある施術をしなくてはならない可能性もでてきます。
早期治療ができるうちに、しっかりと対処しておきましょう。
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