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インプラントの耐久性について

こんにちは。医療法人優祉会 大阪デンタルクリニック 歯科医師の西野です。

患者さまから「インプラントってどれくらいもつの?」とのご質問をよくお受けします。

 今回はインプラントの耐久性についてご説明します。

基本的にはインプラント自体は、チタンという医療用の特殊な金属の固まりなので、虫歯になることもありませんし、錆びることもありません。従ってインプラント自体の耐久性は非常に高いと言えるでしょう。
ただし、どれくらいお口の中で機能するかと言うことになると口腔内での他の過酷な要因が重なってきます。

インプラントは骨に支えられて、機能しますので、インプラントの周りの骨が吸収してしまうようなことになりますと、どうしても天然歯と同じように機能しなくなってしまいます。

骨吸収量

インプラントの術後のデータは数多くありますが、総じて同じような結果となっています。下に示すのはインプラント治療が終了してから、インプラント体周囲の骨がどのくらい吸収して減っていくかを示したグラフです。だいたい10年で1.5ミリから2ミリくらい骨が減っていくのがわかります。いったん骨と結合(オッセオインテグレーション)すると、よくメインテナンスされていればインプラントの周りの骨はそれほど減ることはないのです。

10年間のインプラント頚部の骨吸収量

 

一度口腔内に生着したインプラントを失う原因として一番注意しなければならないのがインプラント周囲炎です。
インプラント周囲炎とはインプラントが不幸にも歯周病になった状態です。歯磨きが不充分だとインプラントの周囲に炎症が起き、インプラントを支えている骨が溶けていきます。

初期の段階なら、清掃をきちんとすることで、骨の吸収が止まりインプラント体を撤去する必要はないのですが、インプラント周囲炎が進行するとインプラント自体を撤去するしかなくなります。
今までの色々なインプラント治療のデータによると、患者様の口腔衛生状態がよければ、10年以上、あるいは20年、30年も何の問題も無く使用されているケースも多々あります。

インプラントがどれくらいもつかということは、いかに自分自身の口腔衛生状態を良く保つかによって決まってくるといえるでしょう。
そのためにも定期検診は絶対に必要です。
様々な条件が整い、きちんとメインテナンスをすれば長期にわたってインプラントを機能させることも可能です。長持ちさせるためには、まずインプラントの適応症例であるということが大前提ですが、加えて術後のメインテナンスをしっかり行うことが大切です。

ある歯科専門誌によるとインプラントの生存率は、一度治療したインプラントが10年後に問題なく機能している確率は90%以上であるということです。一度埋入されたインプラントはしっかりと骨と強固に生着し、撤去するのも容易ではありません。

最近の新しいデータでは、15年経過後の生存率は、95%となっています。このように、一度成功して骨と生着してしまえば、長期にわたり安定して問題が起こりにくいことがうかがわれます。

最近のインプラントの成功率の高さを支えてきたのは、インプラントの表面性状の改良と術式の改善でしょう。

現在では、短いインプラント(ショートインプラント)で安全に施術することが可能です。術後の腫れや痛みも痛みもほとんど出ない場合がほとんどです。数%の失敗の原因は、力の負担が大きすぎる場合や細菌感染が考えられます。前者の失敗を防止するには、適切な本数や設計が必要ですし、後者には、歯周病の厳密なコントロールが必須となります。インプラント治療前に必ず歯周病を治すことが肝心です。インプラント治療が終了すれば快適ですが、一生に渡りインプラントを使っていただくためにはインプラント治療後の定期検診がとても大切です。

 

 

歯科医院でのメインテナンス

咬み合わせは常に一定のものではありません。
治療終了後そのまま放置してしまうと、インプラントに負担がかかり、補綴物が破折したり、歯周病が急に進んだりすることがあります。そこで、インプラントを長持ちさせるために必ず定期的なメインテナンスを受けましょう。当院では2カ月に一回のメインテナンスを推奨させて頂いております。定期的な咬み合わせのチェックや必要な時期にレントゲンによる診査が必要になります。

1.清掃 2.研磨ペースト 3.研磨 4.洗浄 5.フッ素塗布

また、普段のブラッシングでは落としきれない汚れを歯科医師や歯科衛生士によるケアでフォローしていくことや、自宅でのケアが正しく行えるように、ブラッシング指導を行っていきます。

        

 

増悪因子

インプラントの大敵として、煙草と歯ぎしり・くいしばりが知られています。インプラントを長持ちさせたい方は、煙草はできればやめるべきでしょう。また歯ぎしりをする方はインプラントに無理な力がかからないように保護するマウスガードを入れるのもいいでしょう。

 

 

 

 
   
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