前歯部フレアアウト改善
STEP-1
50代男性、上顎の前歯の被せ物が揺れて、今にも取れそう、とのことで来院されました。
全部の歯が被せ物で処置されており、上顎の前歯のつながった被せ物が大きく揺れている状態でした。


右側は下顎の奥歯が無かったり、上顎の奥歯の被せ物が取れているために、奥歯が噛み合わず、また左側は、奥歯の噛み合わせの高さが低い状態の被せ物になっているので、顎を前後左右に動かすと、下顎の前歯が上顎の前歯を突き上げてしまい、上顎の前歯に過剰な負担がかかってしまって被せ物が取れかかっていることが考えられました。

STEP-2
噛み合わせの高さが低いため、左側の噛み合わせの高さを挙げた状態で、歯が無い下顎右側奥歯に入れ歯を一時的に入れて、噛み合わせの高さを維持するようにしました。

STEP-3
その高さを挙げた奥歯の噛み合わせを基準にして、上顎の右側奥歯から左側奥歯にかけて、11本の被せ物を一気に除去して、仮歯をその場で製作しました。
仮歯で見た目の審美性を回復しながら、歯全体で噛むことが出来る機能性を持たせることができました。

今後は、歯の無いところや、残すことの難しい歯を抜歯したところにインプラントを用いて回復していき、被せ物の中でむし歯が進行している歯の被せ物をやり直していく予定です。