審美治療・歯の保存 歯冠長延長(クラウンレングスニング)歯周形成外科処置
2024年3月7日
2021年7月7日
歯周外科,歯冠長延長術,野田拓 歯科医師
初診時
STEP-1
30代男性、上顎左側の前歯をぶつけて、被せ物が歯と一緒に折れてしまいました。
通院していた歯科医院では、折れてしまった被せ物を接着剤で何とか隣の歯に引っ付けている状態で、「このまま歯を残すのが難しく、抜歯しなければならない」、と言われたそうです。
何とか抜歯せずに歯を残したい、とのご希望で来院されました。
STEP-2
歯や歯ぐきの状態、レントゲン写真から、歯ぐきの処置(歯周外科処置)を行なえば、歯を抜かずに再び被せ物で歯を残せる可能性があると診断しました。
その隣のデコボコした歯並びを改善する矯正治療までは希望されませんでした。
歯周外科処置
STEP-3
折れた歯を保存し、併せて、隣の前歯と同じ長さにして見た目も改善する目的で、歯周外科処置を行いました。
隣の前歯の歯ぐきの位置と同じ高さになるように計測しながら、歯の周りの骨の形態を形成しました。
STEP-4
最終確認をし、歯ぐきを適切な位置で縫合して歯周外科処置を終えました。
歯周外科処置後4ヶ月
STEP-5
歯周外科処置後4ヶ月、歯ぐきも安定してきたところで、土台を立てて歯を補強して、被せ物の型取りを行いました。
STEP-6
セラミックの被せ物を装着しました。
抜歯することなく、被せ物で歯を保存することができました。
【治療終了時】
下記写真の初診時の被せ物と比べてみても、被せ物の形や長さが隣の歯と対称的になり、見た目も回復することができました。
【初診時】