インプラント治療 インプラント シミュレーション~垂直的GBR・水平的GBR
2024年3月7日
GBR,インプラント,野田拓 歯科医師
STEP-1「下顎右側奥歯の歯が欠けて、噛むと痛い」とのことで来院された30代女性の方です。
レントゲン写真から歯が根の先の方まで割れており、保存することが難しいので、抜歯となりました。
GBR(造骨処置)
STEP-2
抜歯して、歯が無くなったところにインプラント治療を希望されましたので、CT撮影して、インプラントのシミュレーションを行ないました。
埋め込むインプラントの外側の骨の厚みと高さが減っており、このままではインプラントの一部が骨から露出してしまうことが予測されました。
STEP-3
インプラントを長期に機能させるためには、埋め込むインプラントの周りに十分な骨が必要なので、まず、減ってしまった骨の高さと厚みを増やす造骨処置を行いました。
骨の厚みと高さを増やすためにピンを立てて、骨を増やすための空間を作りました。
STEP-4
立てたピンの間に骨を増やす顆粒状の薬剤を盛り付けました。
骨を増やした部分を崩さないように歯ぐきでしっかりと覆い、緊密に縫い合わせて造骨処置を終えました。
GBR後28週・インプラント埋入
STEP-5
造骨処置の約6ヶ月後、骨の出来具合を確認するためにCT撮影をしました。
術前の画像やCTと比較して、外側の骨が減っていたところに骨のようなものが出来ていることが確認できたので、インプラントを埋め込む治療に進みました。
STEP-6
造骨処置時には隙間があったピンが、新しくできた骨のようなもので完全に埋まり、骨の厚みと高さが増えていることが確認できました。
下記は約6ヶ月前のGBR処置時の写真です。比較してみてください。
STEP-7
ピンを除去し、インプラントを骨の中に埋め込みました。
歯ぐきをもとに戻して緊密に縫い合わせて、インプラントの埋め込み処置を終えました。
STEP-8
レントゲン写真とCTから、新しく出来た骨の中にインプラントが埋め込まれていることが確認できました。
今後は、埋め込んだインプラントが骨としっかりと結合する6週以降に、歯ぐきを強化する処置を行ないながら、被せ物の処置に進んでいく予定です。